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コンクリートの庭で後悔?注意点や利点を理解して理想の庭を作ろう

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庭づくりにおいて、コンクリート庭は近年ますます人気を集めています。その理由は、雑草が生えにくい、防虫効果がある、耐久性が高いといった多くの利点にあります。しかし、その一方で「後悔した」という声も少なくありません。

 

この記事では、そんなコンクリート庭の「メリット」と「デメリット」をバランスよく解説しながら、後悔しないためのポイントや成功事例を詳しく紹介します。

 

施工前に知っておくべき注意点や、理想的な庭を実現するための工夫についても具体的にご説明しますので、ぜひ最後までお読みください。

 

この記事を読んで分かること
  • コンクリート庭のメリットとデメリットが明確に分かる
  • 後悔しないための改善策が分かる
  • 成功事例から理想の庭のイメージをつかめる

 

 

コンクリート庭で後悔してしまう理由

コンクリート庭は、多くのメリットを持ちながらも、一部のデメリットが後悔につながる場合があります。
このセクションでは、コンクリート庭で後悔してしまう理由を以下の項目ごとに解説します。

 

  • 初期費用が高い
  • 排水性が悪い
  • 照り返しが強く熱を吸収しやすい
  • 一度敷設するとレイアウト変更が難しい
  • 視覚的な冷たさ
  • ひび割れのリスク

 

それぞれの項目を詳しく見ていきましょう。

 

初期費用が高い

コンクリート庭を設置する際の初期費用は、他の庭の設計方法に比べて高い傾向があります。
その理由は、材料費や施工に必要な労力が大きいことにあります。

 

庭の種類 材料費(1㎡あたり) 施工費(1㎡あたり) 合計費用(1㎡あたり) 備考
コンクリート庭 5,000〜10,000円 5,000〜8,000円 10,000〜18,000円 耐久性が高い
芝生庭 1,500〜3,000円 2,000〜5,000円 3,500〜8,000円 定期的な手入れが必要
砂利庭 1,000〜2,500円 1,500〜3,000円 2,500〜5,500円 メンテナンスが比較的容易

 

例えば、1平方メートルあたりのコンクリートの材料費は約5,000円〜10,000円程度であり、さらに施工費用が追加されます。
以下の表は、コンクリート庭と他の庭の施工費用の比較を示しています。

 

この表からわかるように、コンクリート庭は他の選択肢と比べて費用が高額であるため、長期的な視点で費用対効果を考慮する必要があります。

 

排水性が悪い

コンクリート庭は、雨水を透過しにくい性質があります。
そのため、大雨が降った際には水が溜まりやすく、排水性の悪さが問題になることがあります。

 

具体例として、都市部の住宅地では降雨後に庭に水たまりができ、長時間乾かないという問題が発生しやすいです。

 

排水性を改善するには、透水性コンクリートや排水溝の設置が有効で、こうした工夫を取り入れることで、排水性の問題を軽減することが可能です。

 

照り返しが強く熱を吸収しやすい

コンクリート庭は日光を強く反射し、夏場は特に熱を吸収しやすいという特徴があります。
これにより、庭全体の地表温度が上がり、夏の使用感に影響を与えることがあります。

 

たとえば、夏の晴天時にコンクリート表面の温度を測定した場合、気温が35℃であっても、コンクリート表面は60℃以上に達することがあります。
この熱による影響を軽減するには、遮熱塗料の使用や植栽を活用した影作りが効果的です。

 

一度敷設するとレイアウト変更が難しい

コンクリート庭は一度敷設するとレイアウト変更が困難です。これは、コンクリートの撤去や再施工に多大な手間と費用がかかるためです。

 

家族構成やライフスタイルが変化する可能性がある場合、将来の庭の利用計画を事前に考慮することが重要です。
例えば、庭の一部をウッドデッキや芝生ゾーンとして確保するなど、柔軟性を持たせた設計が推奨されます。

 

視覚的な冷たさ

コンクリート庭は、無機質な印象を与えがちであり、視覚的に冷たい雰囲気になることがあります。

特に緑が少ない場合、住まい全体が寂しい印象を与える可能性があります。

この問題を解決するには、植栽やウッドデッキを組み合わせる方法が効果的です。

例えば、庭の隅に植栽を配置するだけでも、冷たい印象を緩和し、温かみを演出できます。

 

ひび割れのリスク

コンクリート庭は時間が経つとひび割れが発生するリスクがあります。

 

これには、気温差や重量負荷が影響します。例えば、冬場の凍結と解凍の繰り返しが、コンクリートの構造にストレスを与える可能性があります。

 

この問題を防ぐためには、施工時にひび割れ防止剤を使用したり、適切な補強材を入れることが効果的です。

また、ひび割れが発生した場合に備えた簡単な補修方法についても知識を持っておくと安心です。

 

コンクリート庭の良い点

コンクリート庭には、多くのメリットがあります。これらの利点を理解することで、読者がコンクリート庭の魅力を実感し、適切な判断を下す手助けができます。このセクションでは、以下の点について詳しく解説します。

 

  • 防草効果
  • 害虫対策
  • 耐久性が高くメンテナンスコストの削減になる
  • 清掃が簡単
  • 安定した地面
  • 泥や水たまりができにくい
  • モダンで洗練されたデザインになる

 

それでは、それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。

 

防草効果

コンクリート庭の大きなメリットの一つは、防草効果が高いことです。コンクリートは地面をしっかりと覆うため、雑草が生える隙間がほとんどありません。
その結果、庭のメンテナンスにかかる手間が大幅に削減されます。

 

例えば、一般的な芝生庭では週に一度の草むしりが必要ですが、コンクリート庭ではその必要がありません。
以下は、庭の種類ごとの年間の草むしり作業時間の比較です。

 

庭の種類 雑草処理の頻度 年間作業時間の目安
芝生庭 週1回 約50時間
砂利庭 月2回 約24時間
コンクリート庭 年1〜2回 約2〜4時間

 

このように、コンクリート庭は草むしりの手間をほぼゼロにできる点が非常に魅力的です。

 

害虫対策

コンクリート庭は害虫対策にも優れています。例えば、コンクリートの硬い表面はアリやダンゴムシなどが巣を作るのを防ぎます。
また、湿気がこもりにくいため、蚊の発生も抑制されます。

 

BBQやアウトドアが趣味の家庭では、害虫が少ない環境は非常に快適です。蚊やアリの少ない環境で、快適にアウトドアを楽しむことができるでしょう。

 

耐久性が高くメンテナンスコストの削減になる

コンクリート庭は耐久性が高く、長期間にわたり使用できるため、メンテナンスコストを大幅に削減できます。
以下は、コンクリート庭とその他の庭の耐久性とメンテナンスコストを比較した例です。

 

庭のタイプ 平均寿命 年間メンテナンス費用
コンクリート庭 約30年 約1,000円
ウッドデッキ庭 約10年 約10,000円
土の庭 維持可能 約5,000円

 

このように、耐久性の高さとメンテナンスフリーの特性が、コンクリート庭の大きな魅力です。

 

清掃が簡単

コンクリート庭は清掃が非常に簡単です。ほこりや落ち葉などが溜まっても、ホースで水を流すだけで手軽にきれいにすることができます。
また、油汚れや食べ物の汚れがついても、専用の洗浄剤を使えば簡単に落とせます。

 

BBQやアウトドアを楽しむ家庭では、食材や飲み物をこぼした場合の掃除が楽である点が便利で、清掃に時間を取られないため、休日をリラックスして過ごすことができます。

 

安定した地面

コンクリート庭は地面が安定しており、椅子やテーブルなどを安心して設置できます。
これは、アウトドアやBBQを楽しむ際に非常に重要なポイントです。

 

たとえば、土の庭ではテーブルがぐらついたり、椅子が地面に沈む可能性がありますが、コンクリート庭ではそのような心配がありません。
家族での楽しい時間を快適に過ごすための基盤となります。

 

泥や水たまりができにくい

コンクリート庭は雨の日でも泥や水たまりができにくいという利点があります。
土の庭では、雨の後に泥汚れが気になることが多いですが、コンクリート庭ではその心配がありません。

 

例えば、子どもが雨の日に庭で遊んでも靴や服が汚れるリスクが少なくなり、日常の掃除も楽になります。
このような実用性は、忙しい家庭にとって非常に重要なポイントです。

 

モダンで洗練されたデザインになる

コンクリート庭はモダンで洗練されたデザインを実現するのに最適です。
シンプルでスタイリッシュな外観は、家全体の印象をアップグレードし、訪問者にも好印象を与えるでしょう。

例えば、コンクリートの質感に合わせたモノトーンの植栽やウッドデッキを配置することで、さらに魅力的な庭に仕上げることができます。

 

コンクリートの庭で後悔しないためにできること

コンクリート庭のデメリットを理解したうえで、後悔しない庭づくりを実現するためには、いくつかの対策が必要です。
このセクションでは、以下のポイントについて具体的な改善策を紹介します。

 

・排水性の改善
・熱の吸収や照り返しを軽減させる工夫
・視覚的・環境的な冷たさの緩和
・ガーデンエクステリア専門の業者を選ぶ

 

それぞれの対策を順に詳しく解説します。

 

排水性の改善

コンクリート庭の排水性の悪さは、透水性コンクリートの使用や排水溝の設置で改善できます。
透水性コンクリートは雨水を地面に浸透させる特殊な構造を持ち、庭全体の排水性を大幅に向上させます。

一方、排水溝の設置は、雨水を効率よく外部へ排出するための手段です。


以下は、排水性を改善する方法とその費用を比較した表です。

 

方法 費用目安 メリット デメリット
透水性コンクリート 12,000〜15,000円/㎡ 自然な排水を実現しやすい 初期費用が高い
排水溝の設置 2,000〜5,000円/メートル 設置が比較的簡単 設置スペースが必要

 

これらの方法を取り入れることで、雨の日でも快適に庭を使える環境を整えることができます。

 

熱の吸収や照り返しを軽減させる工夫

コンクリート庭が夏に熱を吸収しやすい問題は、いくつかの工夫で軽減できます。
遮熱塗料を使用することでコンクリート表面の温度を下げたり、庭にシェードを設置することで日差しを遮る方法があります。
また、緑の植栽を追加することも効果的です。

 

以下に、それぞれの対策方法と効果をまとめた表を示します。

 

対策方法 費用目安 効果
遮熱塗料 3,000〜6,000円/㎡ 表面温度を5〜10度低下
シェード設置 5,000〜15,000円 日陰を作り、庭全体の温度を下げる
植栽の追加 1,000〜5,000円/株 見た目の涼しさと環境への貢献

 

これらを組み合わせることで、夏の暑さを和らげる快適な庭を作ることができます。

 

視覚的・環境的な冷たさの緩和

コンクリート庭の冷たい印象を緩和するためには、デザイン面での工夫が必要です。以下のアイデアを参考にしてください。

 

工夫方法 効果 費用例(目安)
植栽を増やす 庭の周囲や隙間に植栽を配置することで、緑の温かみを加えられます。例えば、常緑樹や花の咲く植物を取り入れると、季節感も楽しめます。 5,000~10,000円/㎡
ウッドデッキの併用 コンクリートとウッドデッキを組み合わせることで、全体の雰囲気が柔らかくなります。 20,000~30,000円/㎡
装飾アイテムの活用 カラーアクセントのあるガーデンファニチャーやライトを使用することで、視覚的な温かみをプラスできます。 数千円~

 

これらの工夫を取り入れることで、コンクリート庭でも自然で親しみやすい空間を作り出せます。

 

ガーデンエクステリア専門の業者を選ぶ

コンクリート庭を成功させるためには、信頼できる専門業者を選ぶことが重要です。
以下のポイントを参考に、業者選びを進めてください。

 

選定ポイント 確認内容
過去の施工例 業者の施工実績を確認し、自分の理想に近いデザインが実現可能か判断します。
保証の有無 施工後のトラブルに備え、保証内容を確認してください。
口コミや評判 他の顧客のレビューを確認し、信頼性をチェックしましょう。

 

適切な業者を選ぶことで、施工の質が向上し、後悔しない庭づくりが可能になります。

 

コンクリート庭の施工事例

コンクリート庭は、機能性だけでなく、デザイン性も高く評価されています。このセクションでは、実際の施工事例をいくつか紹介し、それぞれの特徴や魅力について詳しく解説します。

 

・シンプルでクールな外構に植栽のグリーンが映える庭
・レンガや石・植栽を織り交ぜたクラシカルで優しい庭

 

これらの事例を参考にすることで、自分の理想の庭のイメージを具体化できるでしょう。

 

シンプルでクールな外構に植栽のグリーンが映える庭

No.68 新築外構 大阪府八尾市

 

コンクリートは「無機質で冷たい印象」と思われがちですが、実際には植栽やデザイン次第でおしゃれに仕上がります。写真のようにコンクリートをスリット状に分けることで、単調さを避け、リズミカルで軽やかな印象に。また、間に砂利やグリーンを取り入れることで、クールなコンクリートに自然の温かみがプラスされ、バランスの取れたデザインに仕上がります。

特に、モダンな家やシンプルなデザインを好む方には、コンクリートは建物との統一感も生まれやすく、失敗しにくい選択肢です。植栽の緑やデザインされた外壁があれば、無機質な印象どころか「引き締まった高級感」が際立ちます。

レンガや石・植栽を織り交ぜたクラシカルで優しい庭

No.66 外構リフォーム 木津川市

 

次に紹介するのは、レンガや自然石、植栽を組み合わせてクラシカルな雰囲気を演出した施工事例です。
柔らかな色合いのレンガ階段や自然な形の石材が、シンプルなコンクリートにはない優しい雰囲気を作り出しています。

 

さらに、階段や玄関までのアプローチにレンガを使うことで、クラシカルな印象を一層引き立て、まるでヨーロッパの庭のような美しい仕上がりになります。また、地面の一部をコンクリートにし、要所に石や植栽を取り入れることで、機能性とデザイン性を両立させることも可能です。

 

「無機質な庭にしたくない」「自然の温かみが感じられるデザインにしたい」とお考えなら、このようなレンガと石、植栽を織り交ぜた庭がピッタリです。

 

まとめ

コンクリート庭は、その耐久性や手入れの簡単さから、現代の住宅環境に非常に適しています。
しかし、その一方で、排水性や熱吸収の問題、視覚的な冷たさなど、後悔につながる可能性がある点も理解しておく必要があります。

 

本記事では、コンクリート庭のメリットとデメリット、そして後悔を避けるための具体策について詳しく解説しました。
特に、合理性を重視しながらも快適な空間を求める方にとって、排水溝の設置や植栽の活用、信頼できる専門業者の選び方は重要なポイントです。

 

理想の庭づくりを実現するために、今回紹介した内容を参考に、計画段階からしっかりと準備を進めてみてください。

 

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